おはようございます。
昨日は議場での質疑応答の初日でした。

その中で、輪島市の財政状況についての答弁がありましたので、簡単にお伝えしたいと思います。

平成30年度の決算状況は、歳入約210億円、歳出約207億円。市債の残高は約284億円で財政調整基金残高は約30億円。実質公債比率は10.1%です。そして、市税による歳入は25億円です。

これを分かりやすく家庭に置き換えてみますと、年間の収入が210万円で、支出が207万円となります。そして、借金残高が284万円で、貯金残高が30万円となり、借金の返済に収入の10.1%(21万円)を充てている家計となります。そして、自分の力のみで稼いでいるお金は、僅か25万円ということになります。

借金はH19年の能登半島地震時がピークで、約432億円ありました。その時は貯金の方も一番少なく約8億円でした。ちなみに、収入から返済に充てる割合(実質公債比率)はH20年には20.5%でしたから、随分と良くなったと思います。

改善の主な要因は、人件費を34%削減した成果です。

だけど、安心してはいけません。この財政状況は県内の市町の中でも、けっして良い方ではありませんし、今後、本庁舎、ごみ焼却施設、防災行政無線などの大型整備が続きますので、さらに厳しくなってまいります。

こうした中で、毎日のように、皆さんから様々なご要望をいただきます。1つひとつは小さいことかも知れませんが、合わせると、とても大きな金額になります。

出来るだけご要望にお応えしたいと思いますが、財政が悪化し破綻しますと、公共施設の廃止、さらには税金や公共料金の大幅な値上げなど、皆さんの生活に大変なご迷惑をおかけすることになりますので、公正公平に優先順位をつけて実施していく必要があります。

人口減少が進む地方自治体では、今後、細心の注意を払いながらも、限られた予算の中で、次世代に向けた新たな投資にチャレンジすることが、とても大切になってくると思っています。

明日の輪島市のあるべき姿をしっかりと見据えながら、皆さんと一緒に、地に足をつけて取り組んでまいります。