おはようございます。
最近、豚コレラの話題が増えています。養豚農家の方々にとっては切実な問題ですが、ようやく国も豚へのワクチン接種に踏み切るようです。

26年ぶりに国内で豚コレラが発症し、その感染を広げているのは、ここ近年、能登でもよく見かけるようになったイノシシです。

田畑にイノシシが入り荒らすので、輪島市でも、イノシシの侵入を防ぐための電気柵は335kmにもなりました。

捕獲用の檻も、市保有も含めると320基となり、少しでも被害を減らそうと、皆さんが捕獲に取り組んでおります。

輪島市での捕獲頭数も、ここ数年で激増し、昨年は2,132頭にまでなりました。今年は今のところ、1,020頭と、昨年の同じ時期に比べて約1割減となっています。イノシシが減ったのか、賢くなって檻に入らなくなったのかは、分かりませんが。

そうした時に、この豚コレラの問題が発生しました。この伝染病は豚とイノシシにしか感染しませんので、イノシシ減少にもつながるのですが、養豚農家にとっては死活問題となります。

本来なら豚にワクチン接種をすれば解決するのですが、国は「清浄国」にこだわったようです。輸出するためにはこの清浄国が有利なためです。

しかし、感染の拡がりが思うように阻止できないため、ようやく、ワクチン接種に方針を転換しました。

これで、豚を守るために、イノシシに豚コレラの経口ワクチンを与え、イノシシを助ける?という、ある意味、矛盾した対応が解消されます。

また、懸案だったイノシシ処理施設についても、国の補助事業へ申請すべく、協議をしているところですので、今しばらくお待ちください。