おはようございます。
今、毎日少しずつ、江戸時代後期の廻船業者である高田屋嘉兵衛を主人公とした小説を読んでいます。
淡路島の貧しい家に生まれながら、海の男として身を起こし、北前船で巨額の財を築き、函館の発展に貢献した海運王です。
小説の中で、能登半島、黒島の名前を見つけ、思わず嬉しくなりました。
北前船とは、大阪から瀬戸内海を抜け、日本海の外港に停泊しながら、北海道と行き来した西廻り航路の商船のことです。
北前船の時代、黒島村での廻船問屋の活動は、19世紀前半に全盛となり、村としての経済力も増大し、戸数も一気に増えたそうです。
現在、黒島地区は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されているばかりでなく、日本遺産「北前船寄港地・船主集落」にも認定されています。また、角海家は国の重要文化財でもあります。
街並みとしても、建築物としても、とても魅力ある黒島地区ですが、残念ながら、高齢化率は輪島市の中で、一番高い地区となっています。
今後、地区の皆さんや、地域おこし協力隊の黒澤さんと力を合わせ、こうした魅力ある建物を活用し、宿泊施設などに再生して、黒島地区の新たな賑わいをつくっていきたいと考えています。