おはようございます。
一昨日は、13年ぶりに大きな地震がありました。本当に、災害はいつ起こるか分からないですね。
今の議会でも、豪雨災害が多発している昨今の情勢から、河川の堆積土砂除去や防災対策についてのご質問がありました。
輪島市では、財政的にも非常に有利な、緊急自然災害防止対策事業債を、県内でもいち早く活用し、緊急性に応じて順次、河川の堆積土砂の除去に取り組んでいるところです。
ところで、昨年、石川県が公表した洪水浸水想定区域図と、その根拠となった、想定しうる最大規模の降水量(1,000年以上に一度)について、誤解されている方、過敏に反応されている方がおられるようなので、少し長くなりますが、お話ししたいと思います。
この洪水浸水想定区域図は、ここ数年の降雨状況から、明らかに雨の降り方が変化していることを踏まえ、ある程度の被害が発生しても、「少なくとも命を守り、社会経済に対して壊滅的な被害が発生しない」ことを目標とし、危機感の共有と、社会全体での対応を目指して、公表されたものです。
そもそも、今から1,000年前といえば平安時代ですから、1,000年というのは、途方もなく長い年月です。
その1,000年以上に一度、という最大クラスの大雨等に対して、施設で守り切るのは、財政的にも、社会環境や自然環境の面からも、非現実的であることを前提に、公表されていますので、このことを最初に、ご理解いただきたいと思います。
現在、この洪水浸水想定区域図を基にした、新しいハザードマップを作成しており、4月か5月には配布する予定です。
このハザードマップで、日頃から、最悪の事態に何が起こるのか、という情報を認識し、危機感を持つことが重要です。
過度に不安を感じる必要はありません。ただ、このことに限らず、日頃から、様々な防災情報に注意し、万が一の際には、早めの避難行動をとっていただくことが大切ですので、よろしくお願いいたします。