おはようございます。
福祉担当部長のお薦めで、ミスター介護保険と呼ばれた山崎史郎氏の「人口減少と社会保障」を読みました。

皆さんもよくご存じの問題ではありますが、掲載されていた図のとおり、今のままでは、日本の人口減少と少子化は確実で、輪島市のような地方自治体は、より急激に人口減少が進むことになります。

その対策として、これまで以上に、子育て支援策を全世代で支えることと、高齢期の就労・地域活動への参加を促進することが重要になってくると提言されています。

加えて、現在増えつつある社会的孤立を防ぎながら、誰もが安心して暮らしていける地域をつくることが大切とのこと。

一方で、地方自治体では、医療などの専門性の高いサービスにおいては連携・広域化、そして、福祉や保健などにおいては地域密着、包括化を進めていくことが大切であるとのことです。

非正規の増加といった雇用環境や、核家族化の増加といった家庭環境などが影響しており、この問題を解決するにしても時間がかかるようです。改めて非常に大きな問題だと考えさせられました。

そして、こうしたことを財政的に、人的に支え、解決していくための基盤は、やはり経済です。

改めて、観光、漆器、農林水産業などの地場産業の振興を図ると共に、空き家を活用したサテライトオフィスの誘致や移住定住の促進等に、しっかりと取り組み、誰もが安心して暮らせる輪島市にしていかなければならないと強く感じました。