おはようございます。

2月1日現在の輪島市の人口は26,307人で、高齢化率は44.5%です。

一方、70歳以上の方は9,348人です。この内、運転免許証を自主返納する方は、年々増えており、平成29年度は109人、平成30年度は138人、今年度は1月末現在で165人となっています。

高齢者の運転事故が増えており、安全を考えて、免許証を自主返納される方が増えているのですが、現在の公共交通では、車がないと、日常生活に支障が出てくるのも事実です。

全国的に、地方の路線バスは赤字で、存続が難しくなってきています。各自治体とも赤字に対して全額補填していますが、バス会社は、運転手の確保が出来ない状態が続き、幹線でない路線の廃止を、順次進めています。

こうした中で、1日も早く実現して欲しいのは、バスまたは自家用車の自動運転です。しかし、全国でも様々な会社や地域が、実用化に向け取り組んでいますが、実用化されるまでには、まだまだ時間がかかるようです。

現在、輪島市では、廃線となった路線バスの替わりに、スクールバスとの相乗りを図った「愛のりバス」などで対応するなど、これまで以上の利便性向上に努めていますが、これでは不十分だと思っております。

そこで、自動運転化が実現するまでの対策として考えられるのは、ひとつには自家用車での有償運送、そしてもう一つは、免許証の返納とは逆行しますが、安全運転サポート車への助成による安全性の向上です。

2020年中には、国の法令改正や詳細な制度内容も明らかになってきますので、輪島市としても限られた財政状況の中ではありますが、地域交通については、今後の大きな課題のひとつとして、取り組んでいきたいと思います。